雑記帳 二〇二四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇十七年葉月二十九日

8月26日、監修・小泉凡、朗読・佐野史郎、ギター・山本恭司による、下関、壇ノ浦、阿弥陀寺、赤間神宮にて、小泉八雲・朗読のしらべ「夢幻〜夢とうつつのあわいに現れるものたち〜」下関版の朗読ライブを行いました。
JR西日本、おいでませ山口観光キャンペーン推進協議会、しものせき観光キャンペーン実行委員会の皆さんの主催で開催されましたが、平家、安徳天皇、二位の局・・・そして小泉八雲・・・供養の気持ちと共に、豪華列車、トワイライトエクスプレス瑞風開通で、中国地方の各地を結ぶ魅力発信のひとつの公演の想いもありました。
今回上演した「夢幻」は、これまでのベスト版とでもいうべき、ギリシャ公演「望郷」、アイルランド公演「稀人」を合体させたような構成でしたが、小泉八雲のひ孫であり、民俗学者の小泉凡さんの監修のもと、山本恭司のギター、佐野史郎の朗読による、この「小泉八雲・朗読のしらべ」の11年にわたる公演の、第1作目「漂流」を再構成した、記念碑的な作品でもあります。
10月1日にも、この「夢幻」は、松江の興雲閣でも行われますが、こちらは近江が舞台の「果心居士の話」がメインディッシュ。
今回は下関版として特別に大作「耳なし芳一」を含む構成でありました。
何しろ、今回の会場、赤間神宮は、小泉八雲の代名詞、「怪談」の代表作「耳なし芳一」の舞台となっている場所。
開演前にお祓いをしていただき、安徳天皇ら平家の墓前に手を合わせ、公演の無事を祈りました。

けれど、色々と立ちはだかる壁もありました。
当日、キョージたちと飛行機で北九州空港から車で下関入りする経路だったのですが、死亡事故渋滞で、下関インターで降りるのを諦め、ひとつ先のインターから大回りして下関へ向かったのでした。
普段なら1時間もかからないところが、到着まで2時間がかかりました。
それでも、タクシーの運転手さんが下関の方だったので(しかも、ロックファン、山本恭司ファン!!!)抜け道をよくご存知で助かりました。(カーナビ無視!!^^)

なんとか到着し、お祓いを済ませ、リハーサルも順調に進みました。
前日は、小林正樹監督の「怪談」の「耳なし芳一」さながらに、稲妻が光る雨天だったそうですが、当日は快晴!!
境内での公演ゆえ、強風が吹くとシナリオが飛ばされてしまうのを野外での公演の時は、いつも心配しておりましたが、この日は穏やか。

満員の境内。
小泉凡さんの講演で始まり、山本恭司とともに舞台へ。
開演前には花火も上がっており、それが終わるのを待っての登場。
佐野は着物、袴姿で身を引き締めます。
階段の上に設えられた舞台からは、関門海峡が見渡せます。
毎回、第一声が勝負と、神経を集中!!
ですが、思いの外、会場が広く感じます。
海峡を見渡しながらだったからでしょうか、自分の声が観客の皆様に届いているかどうか、一瞬の躊躇が、語り口に影響を及ぼします。
不安を打ち消そうと、必死に伝えようとするのですが、そうすると、今度は物語が説明的になってしまい、言葉と音が身体から逸れそうになってしまいます。
・・・ならばと、突き放し、言葉と音を、こちらから捉えに出かけます。
守りに回ってはいけない、物語と勝負!!!と、攻撃に回ります。
これが、最終章の「耳なし芳一」まで続きました。
芳一が亡者たちに捉えられたと伝えられる、まさに、その場での語りは、想像以上に臨場感があり、すぐ近くの平家の墓石群から時空を超えて彼らがやってくるかのようでした。
危うく、こちらもさらわれそうになり、90分の舞台を終えた時には虚脱状態でありました。
あ〜、怖かった。^^”

それでも、終演後、お客様たちがとても満足していらっしゃる様子をお見受けして、のたうち回りながらの「夢幻」を堪能していただけたようで嬉しかったです。

次は松江、国宝松江城、二の丸、興雲閣での「夢幻〜夢とうつつのあわいに現れるものたち〜」 。 10月1日。 神在月の出雲へ、お越しください!!

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★赤間神宮、お祓いをしていただき、お神酒をいただく。©️西川徹


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★小泉凡さんの講演で、内容の理解度もグンとアップ!!!


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★耳なし芳一、阿弥陀寺の大門の場面では、一層の臨場感が!!!??


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★集中!!


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★二人の息もピッタリ!!


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★朗読という名の、プログレバンドなんです🎶


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★松江の情景を語り、出雲大社に向けて4拍。カソリック教徒、ジプシー、宗教を超えて、目には見えぬものたちと向かい合う。


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★終わって、ホッと一息。


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★赤間神宮、本殿。


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★平家一門の墓石。


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★宮司さんにご案内いただきました。


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★芳一像。


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★巌流島行きフェリー。


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★関門海峡。短いところでは対岸まで1Kmもないそうです。

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橘井堂二〇十七年葉月十四日

inter FMの音楽番組、ピーター・バラカンさんの”Barakan Beat”のゲストにお招きいただきました。
車で移動中に聞く確率が多いような気がしてます。
知らない曲が紹介されて、すっかりファンになってしまうこともしばしば。
この日は、グレン・キャンベルの訃報とともに「ウイチタ・ラインマン」が流れたので、グッときてしまった・・・。
中学生の時、ヒットしてたな。
L.Aのスタジオミュージシャン軍団”Wrecking Crew”のセッションギタリストだったことなど、映画や書籍で知ったのは最近のことでした。
ウイチタ・ラインマンの間奏のギター、カッコよくて、ツインピークスのテーマ曲も絶対影響受けてると思うんだよね。
あれ、ダンエレクトロの竪琴みたいなベースで弾いてるんだそう。
「どうやったら、あんな音が出せるんだろう?」と永年ナゾでしたが、ナルホド!!です。

inter FMはベイエリアのビルの上層階にあって、大きな窓から外の景色を眺めながらの放送。
前半はスカの特集。
実は、スカ、あまり聴いていないんだけど、夕暮れの曇天に流れる、スカバンドのルーツとも言えるスカタライツに身をゆだねてるとホント、気持ちがいい。

8月30日、代官山「晴れたら空に豆まいて」での「SKYE(鈴木茂、林立夫、小原礼) meets 佐野史郎/マイカ・ルブテ」の告知もさせてもらって、感謝!!でありました。
60年代、70年代の曲を・・・とセレクトしましたが、エレクトロニカのマイカさんの曲も。
set me free/the Kinks、フリフリ(ソノシート版)/スパイダーズ・・・60’s日英、ロックバンド対決!?
スパイダーズや、当時のグループサウンズは、なぜかキンクスのカヴァーをしてた記憶が・・・。
ムッシュのセンスだったんだろうな〜。
Too much between us /プロコルハルムは、アルバム”Salty Dog”から。
アコースティック・ギターの響きが気持ちよい曲です。
で、マイカさんの”you and I”。
シンセの音も、キンキンしてなくて柔らかく、変な言い方だけど、アコースティックな響き。
とにかく、声が好き、音が好き。

生放送中、「今度、ピンポンDJやりましょう!!」とお誘いまで受けてしまいました🎶

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★ピーター・バラカンさんと。1974年に来日、僕が役者の道を歩き始めた年でした。


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橘井堂二〇十七年葉月三日

テレビメディアの放送形態も変わって行き、既存のテレビ局のオンデマンド放送やBS、CS、netflixやhulu、amazonなど、インターネット配信番組が増えている。
これまでにも何本か、そうした作品にも出演しているが、今回撮り終えたドラマは、これからの配信ドラマのあり方を問うような実験作品となったかもしれない。
アクション、ラブストーリー・・・は王道の展開だとは思うが、国を超えて面白いドラマを鑑賞し、作れる場があるのだから、可能性はこれから、まだまだ未知数だと思う。
個人的には、「ミステリーゾーン」「ウルトラQ」「怪奇大作戦」・・・といったSFファンタジーといったジャンルの連続ドラマがもっとできればいいな〜と夢見る。
もしかしたら、今、とんでもなく面白いものが作れる状況にあるのかもしれないし、これからが楽しみだ。
もちろん、地上波のドラマは、テレビを観る習慣のある人たちにとっては馴染みやすいものだろうし、昔に比べると、作る側も見る側も不自由に感じられることが少なくないかもしれないけれど、その分、言葉や映像にはできない”何か”を伝えるために知恵と身体を使って模索する喜びもある。

そのためにも、ものの見方、考え方、捉え方を学ぶ機会は貴重だ。
先日参加させていただいた岡本雜享さんの「出雲を原郷とする人たち」の出版記念で催された新宿紀伊国屋での「新宿セミナー」も有意義な時間だった。
歴史認識を、様々な角度から、立場から眺めることでその風景が浮かび上がってくる。
あらかじめ想定された風景に沿うように認識し、読み解く歴史観ではなく、常に揺れる過去は、現在進行形で生きている未知の巨大な生物のようでもある。
それと向き合う姿勢は、シナリオをどう読み解くか・・・という作業とも重なるので、実に新鮮だ。
今回のキーワードは出雲、古事記、水木しげる、小泉八雲・・・。
物語を読み解き現した偉大な先達から学ぶことは多く、また、それをさらに読み解く、岡本さんや古事記の研究者の三浦佑之さんの眼差しは大いなる学びとなった。

岡本雜享さんの「八雲の空 岡本雜享の出雲学」「第274回新宿セミナー@Kinokuniya《全国”出雲"再発見の旅》御礼と報告」「神と妖怪は紙一重 ー 小泉八雲と水木しげるの世界」、ぜひ、ご一読を!!
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