二〇〇五年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇四年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月　 二〇〇三年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇二年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇一年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇〇年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇五年極月二十八日 昨日は九段会館の、細野晴臣さんのコンサートに行ってきました！ シャイネスというバンドを従えて…。すばらしいバンドメンバーや詳しいことは細野さんのサイトを検索してもらっていいですか？　出先で携帯から打っているもので…。しかし…よかったなあ〜ゆったりとしたグルーブに酔いしれました…。 遠藤賢司さんのように厳しくストイックに自己を追い詰める方法。細野さんのように新鮮さを保つために自己を縛らないようにしていること。どちらも表現に対して、自分に対して正直であることに打ちのめされます。 さて、今回の細野さんのライブは来年リリース予定の歌モノの！ソロアルバムの序章といったところしょうか？ ろっかばいまいべいびい に始まって、はっぴいえんどからホソノハウス、トロピカルのシリーズを経てYMO、カバーや最新曲まで35年を駆け抜けたようでありました。エレアコを持ってセンターで歌うホソノさん、一曲ごとにMCが入るのですが、まるで亡くなった高田渡さんのようだと思ったのは僕だけでしょうか？ スチ ールギターに確かに息子さんの高田漣さん、参加していましたが…。降りてきてたのかな？… はっぴいえんどのファースト『ゆでめん』でヴォーカルに悩んでいたというホソノさんが、次の『風街ろまん』で「風をあつめて」を始めとする名曲を歌い上げたきっかけは、ジェイムス・テイラーの歌唱スタイルを参考にした…というのはファンには知られたことですが、高田渡さんの歌い方もずいぶん参考になさったようです。 大瀧詠一さんが、やはり はっぴいえんど時代に、バッファロー・スプリングフィールドのリッチー・フューレイを参考にした…というのと共に遠藤賢司さんのスタイルも少なからず影を落としていることとも重なり、表現のアプローチは違っても、求めるものは同じなのだなあ…と、あらためてシミジミ。そして同時代に彼らの音楽とともに過ごせていることにも感謝しつつ…。アア、シアワセ！！！

二〇〇五年極月二十五日 メリークリスマス！ ・・・ということで・・・。 昨日で、林海象監督のネットシネマ「探偵事務所　５」全23話の撮影が終わりました！ 最後のエピソードは５０１こと、私、結構、活躍いたしております。 会長の５００・・・宍戸錠さんとの２ショットも、日活アクションの大スターとの競演・・・ということで、俳優を続けてきてよかったなあ〜と、シミジミ・・・。 イヴも撮影でしたが、今日はこれから久しぶりに家族揃って食事です。 ・・・タマにはね・・・。 カミさんのマキ、今日は誕生日だしね。 労をねぎらっとかないとな・・・。 来年１月１４日放送の「音遊人」や「銀幕会議」の収録等で、年末までバタバタしてますが、興味深い仕事が続いていて、来年も楽しく仕事をしたいなあ〜と。 ２８日の都立写真美術館での「植田正治展」のトークイヴェントが仕事納めとなりますが、振り返れば、植田作品を題材にした監督作品と格闘した一年でもありました。 年は改まっても、やることは変わりそうにありません。 年の瀬、みなさまも大忙しとは思いますが、どうか、体調など崩されませんように！

二〇〇五年極月十五日 ★横浜のロケ現場から １月からの連続ドラマ「食いタン」のロケが続いています。 東山紀之さん、森田剛さん、京野ことみさん、市川実日子さん……わきあいあいとやっております。 連日、朝が早いのですが、おかげで朝焼けの美しい景色も拝めるというもの……。 僕は珍しくタタキアゲの刑事の役。 京野さんが上司なんです。 横浜が舞台なので、早速、撮影の合間に中華街の「謝伝記」でオカユ食べたりしてました。 なにしろ、「食いモノ探偵」なのですから、なんかね、おいしいもののこと、ついつい考えてしまいます。 そうだ……美味しいもので思い出した！！ そういえば、渋谷の円山町にある老舗のロシア料理店「サモワール」が今年いっぱいで移転するそうです。 小津安二郎も通っていたこのレストランは、レンガ塀に蔦のからまるレトロモダンなつくりで、しかも、ものすごく美味しいんです！！ 昨年、ロシアで映画をやったこともあって、ますます愛着がわいていたので、かなりサビシイ……ですが、老朽化はいたしかたありませんネ。 それだけながく続いている……ということなのですが、地盤沈下やらの問題もあるようです。 美しい建造物が次々と消えていくのは寂しいかぎり。 ……ですが、この都市のさだめとあきらめましょう。 建築法違反のあれやこれやで大問題の日本ですが、美しい建物の記憶を糧にあらたな、そして変わらずに美しい建築物で彩られる都市を夢みていましょうかネ……？

二〇〇五年極月十二日 東京は昨日ちらりと雪が舞ったようですが、寒くなって師走、年の瀬の雰囲気にだんだんなってきたような……。 新しいドラマの収録も始まっているのですが、昨日でクリスマスイヴの深夜に放送される「東京ワンダーツアーズ」の撮影が終わりました!! 妻を亡くした元ミュージシャン役の僕は、小さな娘と二人暮らしの設定。 娘からのクリスマスプレゼントは……？ いわゆるドラマとはちょっと変わった雰囲気で、エンディングでは辛島美登里さんと、彼女のヒット曲「サイレント・イヴ」を二人で演奏しました。 最後はすっかり俳優を忘れ、ギターを弾いていつものliveのカンジ！ なかなかご一緒する機会のない辛島サンとのひと時、とても楽しかったデス!!! マキも新・転位２１の公演「黙る女」が大好評のうちに終わり、我が家もちょっと落ち着いてきたカナ……？ いやあ〜……スゴイ芝居だったなあ〜しかし……。 山崎哲さんの芝居を嫌いだという人もいるけれど、あんなに言葉と、身体と、空間とにたちむかっている芝居ってあるだろうか……？ と思ってしまいます。 いやいや、「芝居」「演劇」という言葉で哲さんの芝居のことを他人と話しようとするからイケナイのかもしれませんね。 とにかく、ボロボロと泣きっぱなしでした……。 そんな芝居を観たあとに、いや、だからこそ、テレビドラマの現場もまた、一瞬一瞬が大切に思えてきます。 どうも、いつも仕事の話ばかりになってしまうなあ〜。 何年も雑記帳書いているのだから、もっと気の利いた流行りの「ブログ」とやらになればいいのだとは思うけれど……まあ、許してクダサイな。 今年もあとわずか……。 終わりよければすべてよし……ということで、残りを楽しい日々にしたいもの。