 ★レコーディング風景。 |
ただ今レコーディング中。
RICEとしては初めてになります。
想えば、佐野史郎＆ライスカレーは過度期だったんだなあ〜と実感。
タイムスリップで「ちいさな音のロックバンドをやろう！」と20年前に始めたころは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやロバート・ワイアットに傾倒していたり、ニューウエイヴの名残もあって、フェルトやニコ、アルディ等、女性ヴォーカルを中心としたサウンド作りと、僕と嶋田久作とで彼女たちに曲を書くのが楽しみで、自分が歌うことや自分の世界を前面に出す……という感じではありませんでした。
その後、ソロをリリースしたりもしましたが、残念ながら力量不足はいなめませんでした。
ムッシュかまやつさん、鮎川誠さん、早川義夫さん、大口ヒロシさん、加部正義さん、遠藤賢司さんらを迎えたはいいものの、大御所たちに対する憧れが空回りしてたかもしれません……。
その後、タイムスリップは嶋田久作が抜け、夢野ワンダが抜け、メンバーチェンジをしつつ、僕と石川真希の音楽の趣向の違いがはっきりと出始め、結局、タイムスリップはカセット１本、ソノシート１枚、3枚のアルバムと一枚のオムニバスアルバム、メジャーから2枚のシングルを出して解散しました。
その後、マキは水を得た魚のように、マキニカリスとしてCLUBで暴れまわっています。
僕も、ギターのEBBYのギターを軸にGRACE、アキタカと、４ピースのロックバンド「佐野史郎とライスカレー」を結成。
タイムスリップ時代に僕がやりたかった音をやることができました。
高円寺のJIROKICHIや、京都のクラブ・メトロなんかは想い出深いですね。
フォーク・クルセダーズ新結成の時は、京都の駅コンに泉谷しげるさんたちと一緒に対バンさせていただいて、感激！
しかし、あの時はEBBYが行方不明で、旧友、山本恭司氏に手伝ってもらいましたっけ……。
実は、今回もゲストとしてキョージ２曲ばかり参加してもらっています。
高校生の時からのロック仲間ですからね、ここは、一緒にやりたかったんです。
他にも、タイムスリップ時代からのおつきあいのエマーソン北村氏や、アコギの名手、吉川忠英さんなんかも参加してくださってます。
GRACE、橋本潤との３ピースのRICEではありますが、エマーソンの全面協力を得て、新たなバンド……いや、バンドというより、３人を固定しつつ流動的な新たなユニットとしてスタートしたような気がしています。
バンド名……いや、ユニット名も変わるかもしれませんしね……。
７月にはリリース予定。
ご期待ください！
二〇〇五年如月二十六日
