雑記帳

二〇〇五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月 

二〇〇三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

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橘井堂二〇〇二年極月二十二日

photo★12月20日のJIROKICHIでのライヴより。
20日のLIVEは楽しかったッス!
キョージにサポートしてもらった2時間。
お客さんにもたくさん来ていただけました。
キョージは、エビーとはもちろん違うけど、同世代として、アノカンジの音は身体に染み込んでますから、スッとその世界に入れるんです。
それにしても、改めて、ギターの上手さには舌を巻きました。
BOW WOWの"silver lightning"やエディ・コクランならぬザ・フーで有名な"summer time blues"はこのメンバーならではの選曲。
しかしなあ……サノがBOW WOWやる日が来るとは思いませんでした……。
クラスメイトながら、キョージとのギターの掛け合いなんて、ギター・キッズとしては夢のよう!
冷静に考えれば、鈴木茂さんと一緒に演奏するのと同じくらいの事件だったのかもしれません。

photo★左より山本恭司、アキタカ、グレイス、佐野。
また、一緒にやりたいなあ〜。

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橘井堂二〇〇二年極月十八日

photo★「秋刀魚の味」で中村トオルさんと。
1月3日放送、フジテレビの新春ドラマスペシャル、「秋刀魚の味」の収録中です。
S27年、松竹の作品、名匠、小津安二郎監督の遺作のリメイク。
僕の役は、映画では佐田啓二さんが演じられたサラリーマンの息子の役。
身がひきしまります。
相手役は余貴美子さん。
まるで、小津監督がそこにいるかのように、ピンと張り詰めた緊張感のなかで撮影が進められて行きます。
おそらく、小津さんと野田高梧さんのシナリオが「無駄な演技をするな!!」と詰め寄っているのでしょう。

今から18年ほど前、僕は唐十郎さんのところの劇団状況劇場を飛び出しました。
それまでに赤テントで荒事をやりながらも、どうしてもちゃんと唐サンの演出に応えることができず、「もう役者はやめよう」とまで思っていたのです。
そんな時、何故か静寂と沈黙と間を大切にしている、古き良き日本映画に興味が湧いてきたのです。
そう、それは藁をも掴む心境だったのでしょう。
俳優として、生きていくには……と、手がかりを模索していたのです。

その時、築地の松竹セントラルで、小津作品がニュープリントで一挙公開され、僕はマキと連れ立って、通い詰めました。
今はなき、銀座の名画座「並木座」にも通いました。
アパートに帰っては、二人してその言い回しを真似していたものでした。

その直後、林海象監督と出会い、モノクロ、サイレント映画「夢みるように眠りたい」で銀幕デビューすることとなりました。
日本映画そのものに対するオマージュ作品でした。
林監督にしても、僕にしても、表現の突破口を映画に求めていたのでした。
見知らぬ我等は、小津監督が引き合わせてくれたようなものでした。

その後、黒木和男監督の「明日」に出演させていただきましたが、それは、劇中、小津監督の「父ありき」が挿入されるほど、小津作品への愛情に満ちたものでした。
僕は戦時中の新婚夫婦を南果歩さんと演じさせていただきました。
しかも、やはり今はなき、松竹大船撮影所でです。
小津作品が撮影されていたスタジオで、僕等はうちふるえながらカメラの前に立っていました。

その後、山崎哲さんや竹内銃一郎さんの演出を舞台で受けている時も、小津演出が踏襲されていて、まさに、僕にとって小津監督は永遠にお会いすることの出来ない演技の先生なのです。
竹内作品では「東京大仏心中」という、小津映画をモチーフにした舞台にも立たせていただきました。
鎌倉に寄った時には、今でも、円覚寺に立ち寄り、「無」と記された小津監督の墓前に手を合わせます。

10年前のあの「冬彦ちゃん」の時も、常に小津映画の演技をお手本にしておりました。
日常の出来事を、ただデフォルメしてみたのです。

photo★「秋刀魚の味」で宇津井健さん、財前直見さん、余貴美子さんと。
奇しくも、小津監督の命日12月12日をはさんで「秋刀魚の味」の撮影が続いております。
来年は生誕100周年。
今一度、初心に帰れ……という啓示と受けとめております。

ご縁話をもうひとつ。 「秋日和」「秋刀魚の味」に出演なさっていた、小津監督には息子のようにかわいがられていた三上真一郎さんが、今回出演なさいます。
当時、大学生役だった三上さん、今回は宇津井健さんらと同級生の役。
同窓会のシーンでは先生役の植木等さんらとさぞ楽しい演技をご披露されることでしょう。
ところで、三上さん、僕と同郷の俳優さんなんです。
松江に対して、想い入れの強い僕。
益々、身が引き締まります。

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橘井堂二〇〇二年極月十一日

BS−i(TBSのBS放送)のショート・ホラー・ドラマ「新耳袋」の撮影、終わりました。
とはいっても、これから、編集、MA(音入れたり、音楽合わせたり、合成したりの作業です)という作業が大変なのですが……。
僕の監督作品は「カセットテープ」。
夜中にカチャカチャ音がするので目を覚ますと、押し入れのなかのダンボール箱のなかのカセットが鳴っている。
昔組んでたバンドのテープが出てきてかけてみると、その時に電話がなり、そのメンバーの一人が死んだという知らせがはいる……というオハナシ。
実話です。
このテの話は偶然といえば偶然ですが、以前、「笑っていいとも」のテレフォンショッキングに出た時、芝居のポスターを貼ってもらったら、タモリさんと話してる間に何度もポスターがはがれてしまい、場内がざわめいたことがありましたが、実は、その時、僕の出演を楽しみにしていた従兄が丁度亡くなった時だったのです。
楽屋に戻った時に、今、従兄が死んだと、マネージャーから知らされ、驚いた記憶があります。
実話だけに、気も引き締まります。
久々の監督ですしね。
短編とはいえ、作業は同じ。
集中力を要します。
俳優さんの気持ちも良くわかるしね。
主演は大森南朋さん。麿赤児さんの息子サンです。
三池崇史監督の「殺し屋1」の演技、キョ―レツでしたね。
他には、声の出演と亡霊の役で、同じ事務所のイニキZさん。
注目の新人女優です。
自分でも「海老扇」というユニットを組んで、作、演出もしている奇才です。竹内銃一郎門下生!

おとといの大雪の日の撮影だったので、スケジュールが大幅に狂い、シュートしたのは夜の8時。
ロケセットのアパートで、結局38カット撮るのに、朝の8時までかかってしまいました。
おまけにその日はテレビ東京のスペシャル番組のドラマ「旅の終わりに」の収録もあって、一睡もせずに現場へ。
俳優でドラマ収録中だっただけに、なんか、ナチュラル・ハイになっちまいました。 でも、楽しかった〜!!!

さてと、それが終わると、あの、小津安二郎監督の最期の映画、「秋刀魚の味」の撮影が始まります。
新春スペシャルドラマです。
佐田啓二さんがやってた息子の役。
小津マニアの私としては、けれど、コピーする気はサラサラありません。
ドラマはドラマだからね。
監督も違うし……。
でも、こちらも、相当、タノシミ〜。

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橘井堂二〇〇二年極月五日

行ってきました!!
京都〜。
「京都へ帰ろう」コンサートは、京都駅構内にあるステージで行われました。
近代的な京都駅の上のとこにあるんですが、屋外で、階段が何百段と続いていて、そこが客席になってるんです。
ステージから見上げると、すりあがっていて、演奏途中で、何千人もいることに気がつきました〜!

いやあ〜楽しかったです!
楽屋では新生フォークル……フォーク・クルセダーズの坂崎幸之助さんと加藤和彦さんが音合わせ。
「イムジン河」や「戦争はしらない」をこんなに近くで聴けるとは……役得、役得〜。
いつもはハード・ロックの山本恭司も、中学時代に戻って、フォークルにうっとり。

フリー・コンサートということもあって、京都の生み出した偉大なるバンドの復活に京都市民が押し寄せました!!
イイカンジ〜。
僕等は6時15分からの出演。
「あわせ鏡」「花の頃から」「ともだち」「セントラルアパート」「しらじら」の5曲をやりました。
キョージとこうして、ちゃんと組んでバンドで演奏したのは高校の文化祭以来でした!
あたたかいお客サンたちで……というか、もう、盛りあがっていて、こちらもノリノリでした。
轟音のなか、あっという間に終わっちまいました。
あ〜、キモチヨカッタ〜。
キョージは弾きまくり、GRACE、アキタカのリズムはグイグイとパワーを出して、サノも絶叫!
ウチだけエレクトリック・セットだったので、メリハリも効いたステージだったんじゃないかなあ?

泉谷しげるさんの登場で、早くもヒート・アップ!!
ギターかきむしり、叫ぶイズミヤ! カッコ良かったぞお〜!!!!

そして、フォークル、NHKホールではやらない曲もやって、満足、満足。
京都を故郷に持って幸せだと、京都市民を前に、加藤サンが涙ぐむ一場面もありました。
でも、ブラックな曲も多く、スパイスの効いた笑いの絶えないステージでした。
そして、「イムジン河」……朝鮮半島の南北を分けていることを唄ったこの歌は、僕が最初にギターで覚えた曲。
想い入れもひとしおです。

ギターが取り持つ縁で、今の仕事をしていることを考えると、運命を感じた一時でもありました。

終わって、グルメな加藤さんに美味しいとこ連れてってもらい、打ち上げ。
坂崎サンとは同い年。
同じようにして音楽聴いてきたので、同級生に会ったみたいでした。
大盛り上がりで息投合!
アルフィーとサノなんて全然別じゃん〜とも思いますが、そういうことじゃないのです。
泉谷さんも、とってもウレシソウでした。
キョージもそうなんだけど、一人一人の好みは全然違うのだけど、ルーツがフォークルにあることは、みんな一緒。
懐のフカーイ、バンドなのです。
http://www.folkcrusaders.com/top.html
年末にはNHKのコンサートが放送されますし、LIVEアルバムも出るようです(サノのMC入り)。

翌日、京都のフォークル縁の各地を廻る番組の収録で、あちこち食べ歩きしました。
ゲストの松山猛さんは洒落者の印象でしたが、けっこう気さくな方でした。
でも、みんな、コダワリ指数の高い人ばかり……ということに間違いはないようです。


★12月3日に行われた「京都へ帰ろう」コンサートでの、佐野史郎&ライスカレーの画像がフォークルのサイトで見られます。http://www.folkcrusaders.com/top.htmlのkyoto ekimonをクリック!!!
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