★「春」でカップラーメンを食べる佐野と安達祐実さん。

今日も秋日和。
これから巡る、各地でのタノシミといえば、秋の味覚を満喫することですかね？
仕切りなおして、出発シマース！

ところで、イニキさんは戯曲家でもあるのですが、彼女の芝居を竹内銃一郎さんの演出で、１１月のアタマに埼玉の、彩の国さいたま芸術劇場でやるようです。
すごく楽しいって、竹内さん、言ってました。

日にちを重ねて行くうちに、芝居はまた新たな課題を与えて来つづける。
新鮮に、新鮮に、その瞬間を生き続ける難しさ。
ストーリーや構造を、既に知っていながら、初めて知り続けるということ……。
バンドのＬＩＶＥと同じだって考えれば、難しいことではないのかもしれないのに……。
昨日は師、唐十郎氏が来てくださった。
うーん、やはり誰よりも緊張するぜ！
エンケン（遠藤賢司）が来てくれた時もそうだったけど……「よかったよ」の一言で、救われたりするのだから、根っからのお気楽モノのようだ、ワタシは。
川平慈英氏も駆けつけてくれて、「オー、マイ、ガー!!」と言ってくれたのが嬉しかった！
他にも原マスミ、同じ事務所の伊藤正之氏、女優の吉添文子さん、エカや、パンクラスの菊田選手、状況劇場時代の仲間で演出部にいた岸川由美子姫……辛口の面々が揃って、楽屋は賑やかだったぜ！

今日はスタッフはバラシがあるので、昨日、打ち上げを済ませた。

でも、今日は良い天気だなあ。
胃薬買ってこーっと！
サワヤカモードで、歩いて行って、電車に乗って、ぷらりと劇場へ……。 みなさまもどうぞ。

さ、この雑記が載る頃には３日目が終わっているだろう。
実は、更なる芝居の苦しみも楽しみも、これから始まろうとしているところだ……。

それにしても、安達祐実さんの根性はすごい！
１１月の終わりまで続く旅公演の間に、女優として、明らかに、何かをつかんで放さない予感。
それを持続するかどうかは、お互いの俳優業のどこまでも続く課題となるだろう。

２時間をふたりで過ごす舞台空間。
そうそう味わえることのない、しびれるような感覚に、酔うことなく、醒め続けようとする、官能。
けれど、それは、すぐに消えて行くし、また、消して行く。

いずれ、ことの成り行きはお話しますね。

さっき、マキからＴＥＬあり。
燐光群のヨーロッパ・ツアーも、いよいよ大詰め。
柄本明さんと昼間、お茶してるって言ってた……。いいなあ……。
うーん、山崎哲、柄本明、竹内銃一郎、唐十郎、飴屋法水……。
こんな人たちが好きです。
ところで、竹内さんの、「カメレオン会議」で、書いてて、ちょっと、出て、さらってってた（座長芝居と言っても良いんだけど）、海老沼イニキさんに、今回の芝居でも手伝ってもらってるんだけど、いいよ。

今、稽古中の「春」は94年だったかに起こった、侵入したアパートで青山学院の学生を刺殺してしまった中卒の若い恋人同士のストーリーをなぞっています。
金がなくなって、ただ恐喝し、そして殺してしまった……という事件の裏に、どんな心理が働いていたのか……というのが、ミソです。
一年間の逃亡生活に疲れ果て、卓上コンロでガス自殺しようとした、愚かというには、あまりにもカナシイようなアリサマで……。