雑記帳

二〇〇五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月 

二〇〇三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

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二〇〇一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

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橘井堂二〇〇一年葉月三十日

あー、もう8月も終わりだ……。
八雲は夏休みの宿題の、「夏休み新聞」をギリギリになって、やっと書き出した。
うー、小学生のころのわが身を見る思い……。
追い込まれないと、宿題やんないんだよねー。
まあ、今でもそうなんだけどね。
連載の締め切りギリギリにならないと書き出さないもんなあ。
親の悪いところばかり受け継いでいるような気がするよー。

ところで、稲垣吾郎ちゃんの駐車違反&公務執行妨害のニュースにはビックリしました。
記者会見での落ち込みようは、観ているこちらの方が辛くなるくらいでした。
いや、もちろん、ゴローちゃんが悪いんですよ。
でも、これが、SMAPのメンバーじゃなかったり、芸能人でなかったら、こんな騒ぎにはならなかったろうな……と思うと、改めて、僕らの仕事が公のものなのだと再確認させられました。
ゴローちゃんの出演している番組が変更になったり、リテイクしたりと、沢山の人たちが事件の為に右往左往したのも事実です。
実際、先日、「特命リサーチ」も、一度収録したものを、ゴローちゃん抜きで、再収録しました。
スタッフ、キャスト……多くの人たちに支えられて、我々の仕事は成立しています。
そのことを、ゴローちゃんが、身をもって僕らに警告してくれた……と、解釈すれば、彼の犯したことを、反面教師として、敬虔に我々も受け止めるべきでしょう。
ですから、我らキャストも、スタジオで、「ゴローちゃんの為にもガンバロウよ!」と、珍しく青春してしまいました。
ま、やることは何時もと変わりやしないんですけどネ。
で、みんなで、ゴローちゃんに激励の寄せ書きしたりして……あー、ながくこの番組やってるんだなあ……と感慨深かったですよ。
早く戻って来てね!!
……なんか、最近、オレ、マトモなことばっかり言ってるなあ……ヤバイかなあ……?
ま、いいや。
次。

photo★「ア・ルース・ボーイ」で前田亜季ちゃん、伊藤敦史クンと。
「ア・ルース・ボーイ」の収録、終わりました!!
ウレシーイ。
終わると、ホント、嬉しいんだよね、作品って……。
最終日はセットで、電気工事会社である、我が家のシーンや、若い二人のオンボロアパートのシーン。
奥さん役は中村久美さん。気心知れて、安心でした。
従業員役の有薗芳記氏や、前田亜季ちゃん、伊藤敦史クン……全員集合のフィナーレでした。
しかし、さすが、NHKってのは、セットの美術。
リアルなんだよなあ……。
赤ちゃんをあやすシーンがあったんだけど、久しぶりに赤ちゃん抱いて、八雲の赤ちゃんの頃を思い出しちまいました。
カワイイなあ……。
無垢なものを見ると、心が洗われます。

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橘井堂二〇〇一年葉月二十三日

photo★愛ちゃん役の星野真里さんと、黄色な佐野。
しかし、大きな台風でしたねえ…。
昨日も「プラトニック・セックス」のロケだったんですが、台風の所為でホテルのプールのシーンが屋外から屋内に変更になったり、ロケが中止になったりで、スケジュールも変更、変更で、制作部の方も大変です。
それでも、新宿2丁目の、怪しげな店に愛ちゃんを連れて行くシーンとか、代官山のカフェでAV女優として歩みだした愛ちゃんと語り合うシーン等、少しづつではありますが、順調に進んでいます。
原作を読んで思ったのですが、改めて、家族・・・というもののあり方を考えてしまいました。
娘を持つ父として、娘が素直にスクスクと育っていって欲しいという親の気持ちは、痛いほどわかりますし、また、そうあって欲しいと思います。
娘が社会に馴染めないでいるのを、率先して喜ぶ親は少ないと思います。
それでも、そうなってしまう子供たちは、いつの時代にもいますし、僕だって他人のことをエラソウに言える立場じゃありません。
どこかで、「マトモな仕事じゃないな…」と思っていますし、また、そのことを楽しんでいます。
アダルトビデオの女優たちと、基本的には同じなのかもしれません。
江戸の時代なら、それこそ、遊女や河原乞食と云われた類なのですから…。
もちろん、職業に貴賎はありませんよ。
でも、どこか社会(それこそゲーノーカイという社会にいても)から逸れてしまっている感覚が常にあります。
そのことを忘れて、あぐらをかいて、ふんぞり返ってはいけないな…と、改めて自戒の念を抱いた次第です。
と申しますのも、銀座の「みゆき館」でやっている、転位21公演、山崎哲さんの作・演出、近松門左衛門の原作の「女殺油地獄」を観たからかもしれません。
若い俳優たちは言葉をどう発したらよいのかと模索し、のたうちまわっておりました…。
さぞかし稽古場は厳しいものであったろうと察せられますが、舞台は、とても面白かったです。
あっという間の2時間10分でした。
あきらめずに江戸の犯罪フィールドノートに立ち向かっていっている役者体を目の当たりにして、これから自分自身もその、立ち向かわねばならない大きな壁と格闘するのだ…とも思い、他人事とは思えませんでした…。

そんな風にしながら、昨日は、ロケのあと、TOKIOの「メントレG」にゲスト出演。
久々に、洗いざらい語り尽くしました。
やっぱ、バンドの連中って、イイ!
例の、好きな食べ物…は、吉祥寺のいせやの焼き鳥、ソーキそば、新宿アカシヤのロールキャベツ…の3品を選びました。
中央線、サブカルセレクト…といったところでしょうか…。
そのなかから、僕が何を食べたいか・・・というのをTOKIOの皆が当てるというやりとりなのですが・・・結果は…オタノシミに…ということで、今日はここまで。

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橘井堂二〇〇一年葉月十九日

でっかい台風接近中……。
あー、潜りに行こうと思ってたのに……。
今は「ア・ルース・ボーイ」の収録と、フジテレビのスペシャルドラマ「プラトニック・セックス」が始まったところです。
「プラトニック・セックス」は、ご存知、飯島愛さんのエッセイが原作です。
僕は、石川さんっていう、街でゴロゴロしてる女の子たちをお金で釣って、集めてる淋しい中年男の役。
でも、絶対に女の子には手を出さないっていう、妙な奴。
愛ちゃん役は、星野真里さん。
かなり、良いです!
エッチなシーンも結構あるし、「よく仕事引き受ける決心したね」って言ったら、「もう、決まってた」って、アイドル女優はキビシー!
……こんなこと、書いたらマズイのかな?
ま、ゲーノーカイの常識ということで…。
そういや、昔、とあるアイドルの女の子が、メーク室で泣いてるから「どうしたの?」って訊いたら、「成人式に仕事入れられちゃったんです……」って……。
…が!しかし、そんな涙に騙されてはダメダゾー、オヤジどもっ!!
女優さんは、老いも若きも、したたかな生き物ナノダ!って、どうしたんだあ……今 日のオレはあァアアア!

えー、2時間ドラマの前後編ということで、また現場リポートしまーす!

NHKの「ア・ルース・ボーイ」の方はね、昨日、キツイロケがありました。
30階建ての高層ビルの屋上での、電気工事のシーン。
作業休日を狙っての収録なので、ナ、ナント!…作業用エレベーターが…休止!!!
屋上まで、歩いて上がりました……ウーン、日ごろの運動不足が祟って…反省。

photo★松江での初盆。
ところで、ドラマの収録を縫って、帰省しました。
親父や、おばあちゃんの新盆だったしね……。
一泊だけのあわただしい帰省となりました。
それでも、親族も沢山集まってもらって、八雲や、甥っ子、姪っ子たちもいて、夏休みらしいひと時でした。
去年みたいに、海水浴に行く時間は取れなかったけど…。
夜、アズキと夢ちゃん(ご存知デスネ、親友とそのカミサンであり、タイムスリップのボーカルの夢野ワンダです)が来てくれて、一緒にお墓参りしてくれました。
松江の浜乃木の善光寺が菩提寺です。
子供の頃の夏休み、ここでの、野外の映画上映が楽しみでした。
「サムソンとデリラ」とか、面白かったなー。

photo★松江のバー「バッカス」での佐野。
子供たち寝かせたあと、弟夫婦とアズキ&夢野&七郎(深沢七郎からとった名前の、超ユニークな天才肌の子供。将来がタノシミ)、そして、我ら夫婦でバーに行きました。
「バッカス」は松江で50年の歴史を持つ老舗のバーですが、ついにその歴史を11月 いっぱいで閉じるそうです。
渋い、良いバーなんだけどなー。
思い出深い方たちも沢山いるはず……。
改めて「バッカス」の話は書きますね。
と同時に、僕の食の記憶であり、父との一番の思い出である、今はなき松江の伝説の天丼屋「天要」と共に、「バッカス」のことで思い出のある方からの情報をお聞かせください。
また、「天要」のお客さんだった人、あるいは、「天要」のエピソードを聞いたことのある方……ぜひ、お話をお聞かせください。

いつか、小説や映画にしたいっていう、夢があるんです……。

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橘井堂二〇〇一年葉月九日

NHKの芸術祭参加ドラマ「ア・ルース・ボーイ」の収録が連日続いています。
ここんとこ、東京はちょっと涼しいので、ロケは助かってます。
何しろ、電気工事のシーンがあるもんで・・・。
炎天下の作業のシーンが続くと、ちょいとこたえます。
昨日も、穴掘りのカットが何回か続いたせいか、ホンノリ筋肉痛…。
ナサケナイ…。
でも、共演の伊藤敦史くんや、有薗氏と演じていると、楽しい!
なんか、シバイっていうんじゃないけどね。
有薗氏も僕もお互いアングラ出身…バイトでビルの窓ガラスの清掃とかも、長くやってたし、電気工事はやってないけど、展示会などの大工仕事も、ずっとやってました。
ガチ袋(金槌やノコギリ、釘などを入れておく、腰に下げる作業用のアレね)下げる姿に、何の違和感もない。
高いところでの作業もあるんだけど、協力していただいてる関電工や工事のプロの方たちにも、「なんか、全然平気そうだねえ・・」なんて、言われて、嬉しいんだけど…ナンカ、バイトしてるみたい(もっとも、バイトさんではなくて、『大工さん』って呼ばれてました。一人区いくらで工賃もらってたからね)。
虚業の世界にドップリひたっていると、こうして黙々とした時間が大切に思えてくる。
もっとも、それこそが、このドラマの趣旨なんだろうけど。
佐伯一麦さんの原作読んでいて、深沢七郎の「東京のプリンスたち」を思い出しちまいました。
「ロックンロールがわからない奴はバカだと思う」っていう、一行、今でもグサリとくるぜ!
ところで、伊藤クンは高校3年で、受験勉強の真っ最中。
受験勉強より大切な夏を、一緒に過ごそうよ!と、高卒の先輩から、悪魔の囁き…。

あ・・・テレビで、蛭子さんの奥さんが亡くなったって言ってる…。
ご冥福をお祈りします。

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橘井堂二〇〇一年葉月四日

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★NHK「ア・ルース・ボーイ」で状況劇場の同期、六平直政氏と。
何をしているのかというと、新しいドラマに入っています。
佐伯一麦さんの「ア・ルース・ボーイ」っていう小説のドラマ化。
NHKの芸術祭参加作品です。
未婚の少女の出産した娘に付き添う、進学校の男子生徒との道行き。
父親でもない少年は、けれど、少女と共に家族を営み始める。
成績優秀な彼は、学校をドロップアウトし、電気工事夫の道を歩み始める。
僕は、そこの親方役。
淡々としつつ、人情味のあるドラマになりそう。
ただ、そこには、決して希望に満ちたものではない現代が浮き彫りにされてはいるけれど……と、NHKの広報タッチでお知らせでした。
共演は、チビノリダーだった、伊藤敦史クンと、「スタイル」で、一度ゲスト主役で共演しとことのある、前田亜季ちゃん。
他には、タンバさんや、同僚に有薗芳記氏。
六平ちゃんも一緒なんだ。
ロッペイこと、六平直政は、状況劇場の同期。
なんともいえない情が、彼にはあります。

ところで、昨日は、「風街ミーティング」や「イエロー・マジック・ショー」なんかを手がけた、湊剛氏の仕切りで、大瀧詠一氏を囲んでのお食事会でした。
映画「ユリイカ」の青山監督とも初対面。
映画、野球、政治、芸能……もちろん、音楽も…あらゆるジャンルを飛び回る大瀧節……ナイアガラ・ファンにはヨダレモノのひと時を過ごせたという、ただの自慢話でした。
内容は……それだけで、一冊の本になっちまいます!
流石!と思わせたエピソードをひとつだけ……「ロング バケーション」のデジタルリマスタリングをするに当たって、大瀧師匠は、なんと、東北の山奥を散策し、自然の音を耳に吸収してから、作業にかかったそうデス!!!
人工の音と、そうでない音を聞き分ける耳を養い、デジタルな作業のなかに、自然の生み出す音を再現する方法を発見した!?そうです……。
なんか、もう、仙人のお話のようでした……事実、福生の自宅に篭って、日々、音楽以外のことでお忙しいようです。

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