二〇〇五年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇四年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月　

二〇〇三年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇二年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇一年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇〇年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇三年如月二十七日 今年は小津安二郎、生誕100周年。 記念イヴェントが世界のあちらこちらの映画祭等で催されるようですが、サイレント時代のものも含めて、今年、ＮＨＫ−ＢＳで一挙放送されるようです。 しかし、テレビの宿命で、サイレントをそのまま流すことはできません……。 そこで、サウンド版として、字幕部分や、最低限のナレーション、音楽を加えたものを制作することになった模様。 今日は、その収録。 「東京の合唱」は昭和6年の作品。 竹下恵子さんと二人で声を担当します。 戦後の作品は、テレビで放送されることが多いけれど、サイレント時代のものはなかなかないので、是非、ご覧ください!! しかし、７０年も前というのに、人間の営みは変わらないのだな……言いかえれば、それほど、普遍的な題材を小津監督は扱ってきていたということでしょうか……。 今の東京と違うのは、風景がスッキリとしていること……かな？ 最期の作品、「秋刀魚の味」と同じ題材なのですが、どう切り取っても、小津監督の映画は新鮮です。 当時の、ファッションや生活用品など観ているだけでも楽しい! とってもオシャレです。 他に「若き日」「落第はしたけれど」「東京の女」を担当します。

二〇〇三年如月二十六日 久しぶりに、林海象監督と仕事しました。 とはいっても、2日間だけだったのですが……。 林監督、初のテレビドラマ。 「ダブルリング」っていう、ＴＢＳのスペシャルドラマでした。 ドラマといっても、かなり大掛かりな作品です。 ビルを乗っ取る、元警察官の爆弾事件の物語。 犯人役に原田芳雄さん。その仲間に竹野内豊さん、刑事役に緒方拳さん。 いしだあゆみさん、京野ことみさん他……豪華キャストです！ 僕は警察署長、先輩の警察本部長役に石橋蓮司さん。 蓮司さんとは、「スカイハイ」に続いて、今月は二本もご一緒です。 芳雄さん、蓮司さん……ホント、彼らの前では、永遠に僕は小僧デス……。 「夢みるように眠りたい」で一緒に映画の世界に足を踏み入れた、林監督との作業 は、やはり、特別です。 楽しかったです!! 竹野内さんは、元発破師の役。 花火がドカンと打ちあがります。 テレビドラマっていうんじゃないな、ありゃあ〜。 ちょっと、蓮司サンと飲みに行ってきますね。 プライベートな打ち上げということで……。 新宿のナジャで飲んでま〜す。

二〇〇三年如月二十四日 「戦場のピアニスト」を観た。 ロマン・ポランスキー監督は大好きな監督のなかの一人。 初めて観たのは、中学生の時だったか……「ローズマリーの赤ちゃん」。 オカルト映画として、怖いもの観たさで出かけたのを覚えてる。 サントラもヒットしてたし、満員立ち見だったっけ……。 ジョン・レノンが住んでたＮＹのダコタ・アパートがロケに使われていたような……。 その後も、「チャイナタウン」や「テス」、遡って「反逆」……とどれもお気に入り だ。 「吸血鬼」なんてパロディーっぽいのもあったっけ。 でも、何と言ってもお気に入りは、劇場公開はされていないけれど、ポランスキー自身の主演で、イザベル・アジャーニとのコンビが絶妙だった「テナント」。 上田秋成の世界にも通じる、幻想怪奇譚。 ポランスキーの監督作品で印象的なのは、ヒッチコックの「裏窓」にも似た、アパートの向かい側の窓を覗くカット。 今回の「ピアニスト」でも、印象的だった。 感想は……圧巻!!! 泣いた、泣いた。 戦争を煽っているブッシュ大統領始め、アメリカ人はもちろんのこと、全世界の人に観てもらいたいと思った。 政治的なことはあまり口にしたくないけれど、正直、集団ヒステリー状態が怖い。 クールに、クールに、いたいもの。 午前中に出かけたのだけど、年配の方を中心に、平日にも関わらず、けっこう客席は埋まっていた。 しかし、アンゲロプロス、タルコフスキー、コスタ・ガブラス……好きな監督に東欧圏の人が多いな…。 一方、蛭子能収さんの初監督作品「諌山節考」の完成披露のイヴェントにも行って来ました。 また泣いちゃった……。 いや、大笑いなんだけど、本人は「サスペンスを作ったつもり」とおっしゃってた。 天才!! 諌山実生さんの「手紙」の生唄も聴けたし、良かったです。 ＤＶＤで観ましょう！ 「こんなに絶賛して、佐野はオカシイんじゃないの？」の声もあがるかもしれませんが、くじけないぞお〜!!

二〇〇三年如月二十一日 20日、名古屋までソニック・ユース聴きに行って来ました！ わざわざ地方までバンド追っかけるなんて、まずしないんだけどね。 実は、赤坂ブリッツのチケット買ってたのですが、撮影で行けなくなったのでした。（マネージャーのナベ氏に譲ったっス） 20日はオフだったので、一人で乗り込んだっていうワケ!! いやあ〜良かったッス!! クール＆ホット！ ダイアモンドホールってクラブは東京でいうと、クアトロぐらいの大きさ。 間近で観られて、聴けて、サイコー!!!（「サノの奴、一人で名古屋で何してんだっ」てな視線にも負けずに、フロア前方まで行っちゃった） ブリッツと比べてどうだったんだろう？ ものすごく良かったんだけど……。 災い転じて〜てな感じです。 ここ２作のクオリティーがずば抜けて高く、兎に角、ギターの絡み始め、サウンドがスゴーク美しい！ やはりジム・オルークの参入は大きいと改めて感じました。 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドみたいなバンドやりたいねって、タイムスリップ始めた頃、みんなで話してたこと思い出しちゃった。 ソニック・ユースはキム・ゴードンっていう女性がセンター取ってるしね。 ダンナのサーストン・ムーアのギターも、本当に良い音してるんだ〜。 リー・ラナルド、ジム・オルークとのギターの絡みも絶妙。 ドラムのスティーヴ・シェリーのクールさったら、ないし〜。 「MURRAY STREET」「nyc ghosts&flowers」ちょっと前で「dirty」、名盤「Goo」……興味あったら、是非聴いてみて！ ＤＶＤも出たばっかりダヨ……別に回し者じゃないんだけど。 あんな演技がしたいのサ。 ああ、シアワセ……。 さ、仕事、頑張ろうっと〜。

二〇〇三年如月十九日 「スカイハイ」の撮影が続いています。昨日、今日と先輩の石橋蓮司さんとご一緒でした。昨日は蓮司さんに殺されるシーン。オモシロカッタァ! 蓮司さんは、何しろ、僕や六平直政が状況劇場の研究生のころから観てもらっていたので、まあ、オムツ着けてるころから観られてるようなもの。 永遠にアタマがあがりません。 ★「スカイハイ」で霊を良く見る釈由美子さんと。 ところで、釈さんは本当に霊を観る方のようで、スタジオとかで、よくご覧になるようです。 ダルマが沢山浮遊していたりするそうです。 釈さんだけじゃなく、メイクさんらスタッフの方も撮影中、スタジオで見たそうです。 今日なんか、火葬場のシーンだったんだけど、大丈夫だったのかなあ……？ 僕は、実は、コワイモノ好きの割りに、あまり、そういうものを、「不思議なもの」として信じてはいない方なのですが……、まあ、何らかの生体エネルギーが浮遊していてもオカシクはないとは思うのですが……。 昨日も、蓮司サンに僕が殺されるシーンで、頭骸骨が小道具で登場したところ、「頭蓋骨で遊ぶな!!」とオバサンの霊他、三人も来て、うなされたそうです。 釈さんが「ドラマだから」って、説明して、納得してもらったそうですが……。 巫女体質なんでしょうねえ〜。 こりゃあ、ドラマってんじゃないなあ〜コワイヨ〜。 とうことで、ＣＭでやってる、ドコモの２５１ｉＳで撮った画像でもって、現場から。 妙なもの写ってないよネ……？

二〇〇三年如月十六日 テレビ朝日系列のナイトドラマ、「スカイハイ」８、９、１０話の撮影に入ってます。 僕はまたまた小説家の役。 ちょっと、続きますよね、小説家。 去年怪しいオカルティストの役で「ゾ〜ン」を連発した「トリック２」と同じ枠。 釈由美子さん主演。 映画「修羅雪姫」に続いての共演。 彼女はあの世の入り口へ案内する巫女のような存在。 「ゴジラ対メカゴジラ」での、素晴らしい演技が強く印象に残っています。 それにしても、ここのところ、仲間由紀恵さんはじめ、怪奇女優（失礼！）の活躍はスゴイですね。 ウレシイ限りです!!! ちなみに、昨日の撮影では秋吉久美子さんとご一緒でした。 １０年以上ぶりでしたが、変わらず、すごく美しい方です。 それに、やっぱり、元祖（?！）〜女優（他意はないです）ですし、後輩としてはとても頼りになる方です。 楽屋も楽しく、撮影、続いております。 放送は、確か、3月の７、１４，２１日の深夜です。 お楽しみに！

二〇〇三年如月十一日 昨日、「新耳袋」（キングレコード、ＢＳ−ｉ）の試写＆打ち上げがあり、六本木のＧＡＧＡ試写室へ。 既にBS-ｉでは放送されていますが、ご覧になりましたか？ ＢＳチューナーを設置するか、ケーブルテレビに加入しないと見れないので、手間ですが、六月にはＤＶＤも発売されます。 手前ミソですが、面白いですよ！ 10人の監督で20本。 どれも質量があり、「アンバランスゾーン」のショートフィルム…といったところでしょうか？ 是非!! さてと…、今日は「天使の牙」のロケ。 まだまだ続きます。 行って来ま〜す。

二〇〇三年如月七日 it's be a hard days night!!! 2月になって、なかなか雑記帖ＵＰできなくてごめんなさい。 映画「天使の牙」、よみうりテレビの連続ドラマ「メッセージ」六話のゲストの収録、ＣＭ撮影等々続いて、パソコンに向かえないでいました。 今日は久々の休日。 〜ふう!! 映画の撮影は、大作だけあって、かなり面白いです！！ 休みがないので、スタッフの皆さんがバテないか心配。 僕も監督やったことを思い出し……その大変さは、良くわかります。 ★映画「天使の牙」より、主演の佐田真由美さんと。 主演の佐田真由美さんは初めての女優業だそうですが、何事につけ、一流の人はスゴイなあ〜と思います。 カリスマ・モデルだそうですが、兎に角、全力投球!! その迫力には圧倒されます。 声も太くていいんだよね……。 「かまいたちの夜」でもご一緒したボバ君こと田中要二さんや、旧友、嶋田久作、かつて彼が二十面相、僕が明智探偵で対決した豊原功輔さん等々、強者揃い！ 劇中では銃撃シーンも展開する、西村雅彦氏との対決も、マニア指数が高いのでは？ 「メッセージ」の方も、ガソリンかぶったり、雨の中のシーンがあったりと、久々に アブナイ佐野してます。 観てね!! ＣＭはね〜ドコモの携帯なんだけど……ま、お楽しみに!!