橘井堂 佐野
2017年2月10日

超オススメ!!!塩谷定好写真展/島根県立美術館、塩谷定好写真記念館
植田正治が師と仰ぎ、植田正治と同じく鳥取、伯耆の産んだ天才写真家、塩谷定好の写真展が島根県立美術館で開催されます。
首席学芸員の蔦谷典子さんから、かねてより集大成ともいうべき塩谷定好写真展の企画はうかがってはいましたが、ついに実現!!!!
振り返れば、2004年、植田正治写真美術館にて企画展「松江」のトークイベントに植田正治のお孫さんで学芸員の仲田薫子さんにお声をかけていただき、そこから塩谷定好や資生堂の二代目社長にして、日本の写真に大きな功績を残した福原信三、弟の福原路草を知り、奈良原一高、森山大道と、山陰の写真風土の連綿を知ることにもなったのでした。
なんども述べていたことですが、2000年に他界した父、義和は写真が趣味でした。幼いころ、二眼レフで撮影しては現像、プリントをコツコツやっていたのを傍で手伝いながら(?)観ていた体験が今頃になって大きく身体に染み入ってくるのでした。
母方の出雲大社の実家が写真館「独立軒」であることも写真への想いを強くするきっかけになっています。
さて、塩谷定好写真展「愛しきものへ」、楽しみです。
鳥取、琴浦町、赤崎の塩谷さんの明治から残るご実家が現存しているというのを聞き、ぜひ観て見たいと初めて訪れたのは2005年だったと記憶しますが、高校時代からの親友、小豆沢茂くんと訪れた時の感激は忘れません。
その時に撮った琴浦でのスナップショットは、よく年、雑誌Re:Sの特集「フィルムカメラでのこしていく」をきっかけに出会った編集長の藤本智士さんや、藤本さんと引き合わせてくれた小説家の柴崎友香さんらとのご縁で2006年に開催することのできた、東京ミッドタウンの 富士フイルムフォトサロンで初の写真展「あなたがいるから、ぼくがいる」でも展示することができました。写真展は大阪でも開催され10,000人の方々にご覧いただけました。
その後、藤本智士さんを中心に「りす写友会」を結成。何度か写真展も開くことができ、島根県美でも「あなただいるから、僕がいる」とも併せて開催させていただきました。
一昨年は 奈良県立図書情報館でパノラマ写真展も開催、今後も楽しみです。
「りす写友会」のメンバーには藤本さん、柴崎さんの他に、小豆沢くんや、このHPの編集もやってくれている、やはり高校時代からの親友、小川功くんも加わりました。
するとなんと、小川くん〜みんなからはエカと呼ばれています〜エカと塩谷定好との繋がりも発覚!!
塩谷さんのご実家は、塩谷ファンの念願叶って「塩谷定好写真記念館」として2011年に開館、2015年には国の有形文化財にも登録されました。記念館のある琴浦町は、赤崎や、小泉八雲が夏には海水浴に訪れた八橋といった、海辺の景観の美しい土地。少し足を伸ばせば東郷湖もあり(これがまた、りす写友会のメンバー、船寄剛さんの出身地!!)、羽合温泉でゆったり〜なんて旅もできそうです。
塩谷定好写真記念館の企画展「写真の美観」にも惹かれます!!

どうやら、奇しき写真の縁は、まだまだ続きそうです。

「塩谷定好さんと沖泊、そして祖父」 小川功
★塩谷定好写真記念館 平成28年度後期企画展「写真の美観」
2016年10月5日(水)〜2017年3月27日(月)
塩谷定好写真記念館
9:00〜16:00(火曜日休館)
入館料 300円/一般(会員・中学生以下 無料)団体 200円(15名以上)
主催:NPO法人 塩谷定好フォトプロジェクト
後援:琴浦町 琴浦教育委員会 琴浦町 観光協会 鳥取中央有線放送株式会社 琴浦まちづくりネットワーク
★企画展「愛しきものへ 塩谷定好 1899-1988」    企画展チラシ
2017年3月6日(月)〜5月8日(月)10:00〜日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)島根県立美術館
休館日:火曜日(ただし3月7日[火]、5月2日[火]は開館)
観覧料 当日券 前売券
企画展 企画展・コレクション展セット 企画展・コレクション展セット
一般 1,000(800)円 1,150(920)円 900円
大学生 600(450)円 700(530)円 ----
小中高生 300(250)円 300(250)円 ----

※ ( )内は20名以上の団体料金
※ 小中高生の学校教育活動での観覧は無料
※ 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、及びその付添の方は観覧無料
※ 前売券は、ローソン各店(Lコード61697)、チケットぴあ窓口(Pコード768-083)、JRの主な駅、主な旅行会社、各プレイガイドにてお求めになれます(1/21発売)
ミュージアム・パスポートでご覧いただけます

◆毎週木曜日の午前中は「家族の時間」(こどもといっしょの鑑賞優先時間など)を実施しています。

主  催 :  島根県立美術館、日本海テレビ、SPSしまね
協  力 :  塩谷定好写真記念館
後  援 :  朝日新聞松江総局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、産經新聞松江支局、日本経済新聞社松江支局、中国新聞社、山陰中央新報社、新日本海新聞社、島根日日新聞社、NHK松江放送局、TSK山陰中央テレビ、BSS山陰放送、エフエム山陰、山陰ケーブルビジョン

橘井堂