橘井堂 佐野
2008年10月7日

緒形拳さん安らかに・・・
またしても悲しいお別れです。
緒形拳さんがお亡くなりになってしまいました。

僕は、共演させていただいたのは二度ほどですが、それも、今年の『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』では、ぬらりひょん役の緒形さんと、佐野の蛇骨婆、ソ・ジソブさんの夜叉のシーン、実は緒形さんとのシーンは合成で、一緒にロケセットにいたわけではなかったのです。
それでも、完成披露試写では、かくしゃくとしていらしたのですが・・・。

僕の写真展の案内葉書を手にして、「ロケで行けないな」と気を使ってくださったのもありがたく・・・。
(マネージャーの渡邉氏は、葉書を手渡すのが遅れて、頭をハタかれていましたが、堤幸彦監督も、若い頃ハタかれた・・・厳しくおっしゃっていただいたことが多かったと残念がっていらっしゃいました)

しかし、緒形拳さんといえば、やはり、今村昌平組!!
『復讐するは我にあり』の緒方さんの殺人犯役・・・。
僕がよく使う言葉ですが、「容赦がない!」
そんな、表現の態度には、ただただ敬服するばかりです。
昨年、今村監督、そして、やはり今村組の北村和夫さんが相次いで亡くなり、容赦のない映画人が次々と去って行くのは寂しいかぎりです・・・。

ご冥福をお祈り申しあげます。

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