橘井堂 佐野
2019年5月1日

遠藤ミチロウさんご逝去

遠藤ミチロウさんが亡くなられた。
最後にご一緒したのは、昨年の遠藤賢司さんの追悼ライブ、渋谷クワトロでの「生誕71年 エンケン祭り〜追悼・遠藤賢司〜」。
ミチロウさんは「夜汽車のブルース」を。
僕と山本恭司とで「ほんとだよ」を演奏した。
エンケンさんは、ミチロウさんと"遠藤兄弟"としてライブをやったり、深い友情で結ばれていた。
みんなと一緒に打ち上げでも飲んだな…。
ミチロウさんを最初に聴いたのはスターリンの時。
どこの大学だったか忘れたけど、学園祭でのライブを観に行った。
噂通りの激しいライブだった。
爆竹が鳴り、血を吹き出し、ロケット花火が客席に向かって発射され、豚の生首が投げられた。
パンクバンドというより、オルタナな暗黒の重い音の印象だった。
「虫」のアルバムの直後だったかな?
ジャックスの「マリアンヌ」を演奏したのをよく覚えている。
そのジャックスのギタリスト、水橋春夫さんも昨年亡くなられたけど、一昨年だったか、新宿のJAMにやはりジャックスの谷野ひとしさんとのバンドを観に行った。
「時計をとめて」にはグッときた。

好きな音楽家が亡くなっていくのは寂しいけど、音楽は残り、生前の姿は生き生きと今でも身体の中に残っている。

ミチロウさんと、ギターの話になり、「激しくギターを弾いていると、ピックがギターに吸いついていくよね?」とうなづきあったことが忘れられない。

遠藤ミチロウさん、安らかにお眠りください。
合掌。

橘井堂