橘井堂 佐野
2018年11月12日

「現在(イマ)ここで、ちゃんとやれ!そして、夢よ叫べ!」
 言音一致の純音楽家 遠藤賢司

我が師、遠藤賢司さんの本‼︎
いっぱい叱られ、いっぱい褒められ、「佐野くんはライバルだ‼︎」と言ってくれたエンケンさんに、これからも負けないよう、エンケンさんの言葉と真っ向勝負だ‼︎

「現在(イマ)ここで、ちゃんとやれ!そして、夢よ叫べ!」
著者:言音一致の純音楽家 遠藤賢司
リットーミュージック
2018年11月16日発売
1,800円+税監修、構成:湯浅学

壁にぶつかった時にこそ聞きたい
不滅の男=エンケンの言葉

1969年にシングル「ほんとだよ/猫が眠ってる」でデビューを果たして以来、フォークやロックやジャズやクラシックや演歌といった、如何なるジャンルにも捕らわれず、自分の魂に描く「画」を形にしてきた“エンケン”こと遠藤賢司の、初となる著書。本書は、彼の力強い言葉の数々を一冊にまとめようと、生前から企画されていたものだ。
 エンケンが、これまでに語ってきたインタビューやライブMCでの発言、雑誌や新聞などに寄稿された直筆文、さまざまなアイディアが書きためられた創作スケッチブック、実際に歌ってきた歌詞から構成された一冊だが、そこにはあらゆる芸術に通じる「創作」の原点が詰まっている。
 「いつだって初な気持ちで死ぬほど一生懸命やらなきゃ、他人の気持ちなんてものは、決して撃ちはしないよ」、「あらゆる創造の本場は自身の魂にあり」、「努力は才能である」、「幾つになっても甘かあねェ!」「すべての音楽は平等だ」、「ラブソングは創造性の根本」など、“不滅の男”が遺してくれた音楽観/人生訓は、音楽や芸術の道を志す者達なら思わずハッとしてしまうものばかり。人生の苦難にぶつかった時、きっとエンケンの言葉が背中を押してくれるはずだ。

【コンテンツ】・序章 現在ここで、ちゃんとやれ!そして、夢よ叫べ!
・第一章 純音楽の原風景
・第二章 FENで聴いたボブ・ディラン
・第三章 ただひたすらにこの現在を、あの産声を乗り越えろ
・第四章 みんな好きだよねカレーライスが
・第五章 東京の音 はっぴいえんどと四人囃子
・第六章 「我が代」を生きろ
・第七章 猫が想像力を与えてくれる
・第八章 裸の大宇宙〜ありったけの現代をかきなぐれ
・第九章 純文学のススメ
・第十章 あらゆる音楽は平等だ
・第十一章 淋しい夜にはギターを弾こう
・第十二章 ちゃんとやれ!えんけん! おい 努力してるのか 努力は才能なんだ
・第十三章 音楽はすべてラブソングであるべきだ
・第十四章 不滅の男 みんな「頑張れ」って言ってくれ! 

プロフィール
著者 遠藤賢司(えんどう・けんじ)
1947年 1月13日、茨城県勝田市(現ひたちなか市)生まれ。大学時代にFENでボブ・ディランを聴き、知人に古賀政男ギターを借りて歌い始める。69年2月にシングル「ほんとだよ/猫が眠ってる」でデビュー。70年4月には、デビュー前のはっぴいえんどの面々が参加した1stアルバム『niyago』を発表。72年、三島由紀夫の割腹自殺の日のことを歌った「カレーライス」が大ヒット。その後も「東京ワッショイ」や「夢よ叫べ」といった名曲を生み、自身が掲げた「純音楽の道」を生涯に渡って歩み続けた。

監修・構成 湯浅学(ゆあさ・まなぶ) 1957年、神奈川県横浜生まれ。 東京造形大学デザイン学科映像専攻卒業。在学中に、大瀧詠一の事務所でアシスタントを経験。 1982年に特殊漫画家の根本敬、デザイナーの船橋英雄と共に「幻の名盤解放同盟」を結成。忘れ去られた個性的な歌謡曲の紹介・復刻を手がける。 ジャンルを越境したさまざまな音楽に精通しており、音楽評論家として、多くの雑誌やライナーノーツに執筆。 バンド「湯浅湾」のリーダーとしても活動している。

橘井堂