橘井堂 佐野
2011年3月16日

東日本大震災
大震災、大津波、福島原発事故・・・。
3月11日からもう5日も経ちましたが、余震は続き、いまだ被災者のみなさんへの救援や、原発事故修復への動きがままならない状態が続いていて・・・。
亡くなられた方々の恐怖と無念さを想うと、言葉もありません。
犠牲になられた方々、ご家族、ご親戚、ご友人のみなさまには心よりお悔やみ申しあげます。

東京も今まで経験したことのない地震でありました。
家族はみな無事でありました。
しかも、みな地元の吉祥寺にいたので遠路、都心から徒歩で帰ることもなく・・・。

吉祥寺のホテルのラウンジで番組の打ち合わせ中、地震が発生しましたが、阪神淡路大震災を経験していた現場マネージャーがいたので、比較的落ち着いて対応しておりましたが、少なからずパニック状態であったことは否めません。
丁度、小泉八雲、和歌山の大津波から村人を救った老人の「稲村の火」の話をしていたばかりでありました。
さらにはNHKの番組「おはなしのくに」で演じた「稲村の火」が再放送されたばかりでもありました。

今までは、朗読をしていても、実話とは知りつつも、どこか「むかし話」として捉えていたとしか言えません。
今は、とてもではありませんが、声に出して人に読み聴かせることができる状態だとは思えません。
現実として、語るには距離感が持てず、恐いのです。
俳優として未熟な証拠なのかもしれませんが。
この先、教訓として、大切な物語りとして、末永く伝えていかなければならない作品であることは間違いないでしょうけれど。

今はただ、一刻も、一日も早く、被災されたみなさまに平穏な日が訪れることを祈るばかりです。
そして、壊滅してしまった、それぞれの地域に穏やかな風景が戻ることを願い・・・。

まずは、原発のメルトダウンを阻止し、今以上、状態が悪くならないように、たずさわる作業員のみなさまにお願いし、祈るばかりであります!

自分にできることを、考え、実行するしかありません。
義援金の寄付を、わずかではありますが、まずはさせていただきました。
あとは、節電、物資供給などの問題でパニックにならないこと。
身の回りから・・・家族、友人、仲間たちが心身共に安全であるにはどうすれば良いか常に考えること。
今はとにかく、救援物資が被災者の皆さんの元に隅々まで届きますように!!

自分に、何度も言い聞かせなければ・・・それでも、のど元過ぎれば忘れてしまうので・・・。
学習せず、愚かだと、つくずく自分を振り返ります。

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