橘井堂 佐野
2023年8月18日

「ウルトラマンブレーザー」5話までを振り返って


ここのところ、毒蝮三太夫さんのYouTube「マムちゃんねる」への出演や、八木毅監督のご著書「実相寺昭雄監督の冒険 創造と美学」のインタビュー取材などで、円谷プロ作品を見返す機会が増えていたこともあり、放送中の「ウルトラマンブレーザー」に対しても、これまでの作品、また、これまでのウルトラシリーズの流れ、世界観を、過去作品と分け隔てなく観ることができ、その面白さが何倍にも感じられているような気がしています。
最終回の放送まで、1〜3話は無料でご覧いただけるようですので、皆様も是非!!
コロナ禍以降、そして多発性骨髄腫や急性腎障害などでの入院、闘病生活の中で、この機会を有効に使おうと、読書や映画鑑賞に充てていましたが、ひとつ、「ウルトラQ」からのウルトラシリーズを観直してやろうと、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、怪奇大作戦、恐怖劇場アンバランス、ウルトラマンG、ウルトラマンゼアス、ウルトラマンティガ、ウルトラマンマックス・・・と観続けておりました。
そして、コロナ禍、緊急事態宣言中にスタートした新シリーズ「ウルトラマンZ」の原点回帰したかのような世界観、怪獣たちのラインナップに興奮し、それ以降も「ウルトラマントリガー」「ウルトラマンデッカー」と、全て観続け、あらためて、ウルトラマンシリーズの素晴らしさ、そして、現在の製作陣の心意気、熱意に身も心も奪われっぱなしで来ておりました。
サブスクの円谷イマジネーションに登録すれば、プレミアムなら、過去作品も見放題なので、是非!! あ、「恐怖劇場アンバランス」は、なぜか入ってないんで、DVD持ってない方のためにも、なんとかしてくださいませ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
名作揃いなのですから!!!!!!!!!!!!!!

そうして今年も始まった新シリーズ、「ウルトラマンブレーザー」!! コロナ禍は落ち着いた感を見せてはいますが、結局、ただの風邪なのか、感染拡大に至ったのは人為的なものだったのか、事故なのか?なんだかよくわからないでいるのが、正直なところ。
そこへ、さらにはロシアとウクライナの戦争。
これまた、何やら、実際のところは、どうなのよ????・・・と、誰が何のために、どうなっているのやら・・・報道に対しても、何を信じて良いのかわからない有様。
そんな世相を、そのままに、正面から問うているかのようなブレーザーに、毎回、心奪われっぱなしなのです。
ですが、実は、放送前は、外敵を駆逐する・・・というイメージの強い予告編だったこともあり、戦争を煽るようなことにならなければ良いのだが・・・と不安も抱いておりました。
そうしたあれやこれやを、毎週、Twitter・・・今はX・・・にポストしておりましたので、この機会に、ちょいとまとめて並べておこうかな・・・と、思った次第。
・・・相変わらずの誤読だらけかもしれませんが、これは師、唐十郎の教え「誤読のススメ」を、これまた吐き違えているせいかもしれません・・・・^^”
ともあれ、ご一読を。

【「ウルトラマンブレーザー」についてのポスト】

7月1日
直前SP
かつてない地球の危機が現実と重なる 怪獣たちと戦う特殊部隊の存在意義は科学特捜隊から変わらないかもしれないが、そこにはいつもウルトラマンの葛藤が見えた 果たしてその正義は正しいのか?と そのウルトラマンが自ら特殊部隊SKaRDに手を貸すという…一抹の不安

<1話「ファースト・ウェイブ」を観て>

7月9日
スゲ〜な!!
マン、セブン、ティガ、Zに続くターニングポイントとなることは間違いなさそうだ。このリアリティ!圧倒的に強いわけではないブレーザー…特殊部隊の葛藤…イタリアの仮面劇のような出たち、アニメ版、宇宙神話体系を超えるであろう世界に楽しみが止まらない

7月15日
2話「SKaRDを作った男」「海を汚せば、またゲードスが現れちまう」息苦しさを感じる世の中で、今に大切なメッセージを伝えようとする精神が、ここでは失われることはなく、ゆるがない人間味あふれる演出、マニアにはたまらないゴジラネタ特撮カット…それぞれの立場における融合と対立の葛藤…これでなくちゃ‼︎

<上記のポストに対していただいた感想へのお返事>
7月15日1954年の第五福竜丸の被爆犠牲者と2話の漁船が重ねられているのですね?その供養と救いの願いも込めて…。放射能による海洋汚染と、深海の怪獣の出現はゴジラそのもの‼︎それで冒頭のあの海の演出なのだと、腑に落ちます。…現在に於いてはゲードスが今後のウルトラシリーズにおいてゴジラ同様の大きな存在となっていくのかもしれませんね⁉︎

<「また親父さんのゲードスかよ」という1954年の「ゴジラ」のセリフ「また、爺様のゴジラかよ」へのオマージュを指摘してくださった返信に対して>
7月15にちそこも、超大切なセリフでした‼︎
ありがとうございます
江戸時代にも現れていたエピソードと共に、喉元過ぎればなんとやら…にならないよう、戒めなければなりませんね‼︎
7月16日
<メイン監督、田口清隆さんからのポスト「今回も『ウルトラマンブレーザー』のご視聴・ご感想ありがとうございます!これからも益々の怪演を楽しみにしております!」に対してのお返事>
ありがとうございます
SKaRDの存在が、国、グローバル社会で正義とされる世論と共にウルトラマンと結託して国防に突っ走るのではないかと危惧しておりましたが、いらぬ心配でありました
大変失礼いたしました
予想を遥かに超える世界に一ファンとして、喜びを隠せません
金城哲夫さんの声も聴こえてきそうです
この作品が、これからの未来を担う子供たちの心に、しっかりと届きますように‼︎

7月23日
3話「その名はアースガロン」
期待が確信に変わる‼︎
スタッフ、キャストが一丸となってウルトラマンのあらたな世界を創生させようという気概をひしひしと感じる。
なぜかずっと目が潤みっぱなしだった。
会話、細かい人間ドラマの機微あればこそ特撮パートもさらに活きることの証 ここにも初代「ゴジラ」︎からの精神が確実に受け継がれていることが観て取れる。
「じゃあ撃たなきゃいいでしょ」
「重い」「キモチワルイ」
「ああ、ヤバ〜」
何気ないひと言が針のように体の奥底に刺さり、空想にリアリティを与える。
まあ、高熱の周りに与えることの辻褄のあわなさには目を瞑るか…虫怪獣の甲羅に触れば熱いが、触らなければ熱を放射はしないというひと言があれば問題なかったのかな?
人間味あふれるブレーザー も好感大‼︎
〜ていうか、オマエは長州力か⁉︎
ただし、ギャップがズルいエミの白衣に水色のスカートの長さや質感は刺激が強いので反則
来週の活躍も楽しみだ

7月23日
なんといっても、1番の大きな変化は、ウルトラマンに成る身体感覚かな?
初期のウルトラマンは人間とウルトラマンの生体エネルギーとが交換される…あるいは、溶け合う、めくれかえるような感覚を覚えたものだけど、いつの頃からか人間がウルトラマンの体内に入り込んでコントロールし始めたようです。
時代の流れと共に作り手や視聴者の身体感覚に変化が起こったことによることなのかなあ?それとも、単に大人の事情なのか?いずれにしても、3.11以降のことなのかもしれない…と思ったり…。
人間同士のコミュニケーションの感覚の変化によるものなのかなあ?だとすると、携帯電話…さらにはPCやスマホが不可欠になり始めてからのことなのか…?
たとえプログラムされていたとしても、コンピュータゲームのように自らが物語を進めていきたいたいという欲求からなのか? ここに関しては私もまだ勉強不足を告白せざるを得ませんが、円谷プロの方のお話によると目に見えて…という意味ではウルトラマンギンガあたりから、ウルトラマンの体内に入り込み〜それは魂のメタファとしての視覚化なのかもしれないけれど〜ロボットもののようにウルトラマンをコントロールし始めたようです。
それが、ブレーザー では、今のところ人間の体にウルトラマンが宿り、光の国と繋がるメビウスの輪やクラインの壷のように同時に異空間が存在し、めくれ始めたのです。
これからの物語への布石の可能性もあるかもしれませんが、絶対的な力を持つヒーロー像ではなく、もがき苦しみ続け、それでも諦めない姿に、これからの時代への指針が隠されているかもしれないとも思うのでした。

7月30日
4話「エミ、かく戦えり」
もう、どこまでスゴイんだろう‼︎
タイトルどおり、エミ、そしてゲントのおふたり、大活躍でしたね⁉︎
アクションもカッコ良すぎ‼︎
思わず「カッコイイ!」って言ってしまいました
セブンのダンとアンヌのようなラブストーリーも展開していくのかな?
それにしても、今話題の #ビッグモーター 事件を予言していたかのようなタイムリーなテーマ‼︎
さらには、#政府 の #デジタル庁 問題、これでもかと深く潜航し、#経済 と #宗教団体 をめぐる国家やそれを動かすグローバル社会のなかでの、それぞれの支配体制への切り込み…ますますSKaRD の活躍から目が離せません‼︎
軟体怪獣レヴィーラ もクリオネからの変態なのか、バッカルコーンなどの不気味さと悲哀を感じさせる愛しさをまとっていて、人間の欲望の大いなる犠牲者として、ちゃんと供養してあげたくなりました
#ブレードランナー や #エイリアン 等、SF&特撮…あらゆる名作のエッセンスがあちらこちらに散りばめられ、もう、お腹いっぱいです‼︎ まあ、強いて言えば…いやいや、そこはガマン、ガマン…こんなことしてる場合じゃない!ちゃんと自分の仕事もしなきゃ‼︎
こちらの台本も、読み込むぞ〜‼︎
負けてられないよ…て、来週、5話のタイトルは「山が吠える」だと⁉︎
困ったなあ#ラヴクラフト の #ダンウィッチの怪 じゃないか〜〜
SFから土着神伝説まで…嬉しい悲鳴がとまりません‼︎
アンリの活躍も楽しみ

<「ゲント隊長には家庭があるので「ダンとアンヌ」のようになられては困ります」とお返事をいただき、それに対してのポスト> 7月30日
そりゃ、そうですよね〜
不倫は子供番組でマズいですよね〜
だけど、今回はホントに何が起こるかわからないので、油断はできないかもです
4話の二人のシーンは、エミが明るく振る舞えば振る舞うほど、もうすでに切ないラブシーンとなっていましたので…
ゲントにお礼を述べた後、外に出て、ひとりで歩いている時のエミの表情をワンカット入れて欲しかったけど…まあ、それは、ヤボというものですな

<だけど、エミがゲントに「ご家族へ」と花束を渡す意味は、もしかしたら家族は亡くなっているかもしれないというご意見もいただき、なるほどと・・・じゃあ、アリかな?>

8月4日
1〜4話を観直す。
1話のエミの登場〜2話からのゲントとエミの関係性が細かく構築してあることに、あらためて大切なサブストーリーであることを感じる。 アンリをSKaRDに配属させる時のアンリとゲントを見ている時の、あの、エミの表情よ!
毎回のエミのコスプレも狙いすぎていないのが、また、くすぐったい。2話の漁師姿とか。
この先、隊員たちひとりひとりが際立つ活躍があるに違いないだろうし、見返す度に楽しみが増えるというものだ。
エミとゲントはセブンのダンとアンヌとは違うことも、なんとなくわかってきたぞ…。
ゲントに妻子がいようとも、別の愛情…任侠映画でいえば、高倉健と池部良のような、この二人にしかわかりあえないような、性別を超えた深い絆…共感…とでもいうのか…2話でエミの膝あたり「蚊に噛まれてる…」はアドリブか台本通りかはわからないけど、意識的にしろ無意識にしろ、二人の関係性のただならなさが、おのずと出現してしまっているのも、このドラマが特別な作品であることを暗示しているように思てならない。
田口清隆監督回と辻元貴則監督回とで、登場人物たちの物言い、動きに変化が観られる人物像と、変わらぬものとの差異が観て取れるのも興味深い。
怪獣もウルトラマンも建築物、形に現れぬものも…人の心の動きも、ウルトラの世界では、殊にフィジカルに捉えなければ成立しないのだということを、今更ながら教わる。
ところで、隊員たちが返事をする時、「ウィルコ」と聞こえるけど"Will go"なのか、まんま"WiLLco" なのかどうなのか…"Will come”とか?

<「ウィルコ(ウィルコー)」ですが「Will comply」の略で、空軍パイロット等の無線で使われている「了解」という意味だそうです。」 というお返事をいただきました。勉強になるな〜〜〜>

<「アンリからゲントに対する感情を強く感じてます。第四話の「(同士討ちになるなら)撃たなければいい」というゲントの言葉に、アンリは絶対「隊長ステキ…」と思ってるはずです!」
というお返事に対して>

8月5日
同感‼︎です…が、それさえ彼らの関係性が、回を追うごとに深まっていくのを描くためのミスリードの可能性もあるかもなので、用心しつつ
<「『蚊に噛まれて』のシーンですが、田口監督がなかなかカメラを止めなかったのでアドリブだそうです。
本当に虫刺され痕があったとか(笑)
「蚊に噛まれる」って西日本の方言的な言葉なので、その素の部分が入ってるのが自然と2人の距離感を表すのにいいアクセントとなっているのかなぁと思いました」というお返事に対して>

8月5日
そんなレア情報、気絶モノですナ‼︎
役と本人が重なっている何よりの証拠

8月5日
5話「山が吠える」
リアタイ視聴。
ウルトラシリーズの原点に立ち返ったような世界に心あらたまる。
#ウルトラQ 第1話「ゴメスを倒せ!」を思い出す。
山の洞窟から現れるゴメス…。
あの時の興奮は、今でも体が覚えている。
11才、小学6年生だったか…。
「ウルトラQ」の予告編が繰り返しブラウン管から流れ、ペギラの登場が待ち遠しかったっけ…それまでは怪獣と出会うには映画館に行くしかなかったのだけど、「毎週怪獣映画が観れる!」と台所の隅で飛び上がったな…あれから57年もの時が経つというのに、こうして世のあり方を問い続けている姿に奮い立たされる。
アンリの故郷、秋田の神獣と幼馴染との再会。
その名もミズホ…大和国からのこの国の物語に封じ込められた土着神を、再び封じ込めることが果たして本当に正しいのだろうか?とさえ問いかけているのかもしれない。
土着神〜国家神〜西洋神を想わせる光の国からの巨人…マトリョーシカのような構造が、すべてめくれ返ってしまえばいい!と叫びたくなるようなもどかしさを覚えるのも嬉しい。
王道のウルトラシリーズの本質に正面から向き合った本作の落ち着いた手触りが、不気味で深い葛藤を感じさせる。
沖縄出身、ウルトラQ、マン、セブンのチーフライター、金城哲夫さんの想いは確実に受け継がれている。
信仰の対象は物語にあるのではなく、山そのものであり、巨石、樹木、自然エネルギー自体が御神体であることを想い返す。
アンリとミズホの友情、交わされる秋田弁、ゲントと二人の間に流れる空気ばかりは開かれていて、すべてが救われるようだったな。
秋田が舞台なのも象徴的だ。八郎太郎の伝説が残る土地だし、土着の言い伝えが残るリアリティがある。地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備問題も記憶に新しい。東北と大和国の物語は現在進行形でもあることを認識させられる。
モニター越しの、ゲントやアンリに直接触れられないエミのアドバイスが肝だったことも忘れてはならないだろう。
来週は総集編とのこと。
ようやくこちらも落ち着いてシリーズを楽しむことができそうだ。
ちょいと語りすぎたので、ひとまず筆を置きます。

8月7日
5話「山が吠える」再視聴。
なにかまだ引っかかっていたので、今一度観直す。
山岳信仰を舞台にして土着神〜国家神〜西洋渡来神の構造は観て取れていたけれど、土着神を鎮める国家神の象徴として、御神体たる棒状の石像を現し、「アーサー王物語」の剣エクスカリバーと重ねていたことを確認。
外なる世界からの神と国家神を重ねることで、ウルトラマンと地球防衛隊日本支部SKaRDのゲントもまた、心身共に重なる。
国家神に寄与するSKaRDは、けれど、経済最優先のグローバル社会という世界の支配神の中に存在するので、その発端となった、西洋神を用いて植民地政策を世界に広めた歴史を持つイギリスの物語と、秋田の土着神を封じ込めた大和の物語とを重ねているのかもしれない。
大和であれイギリスであれ、土着の神を封じ込めて国家を構築したであろう物語に変わりはないだろう。
祈りの型を舞い、ブレーザーは最後に山岳の土着神を収めるのだが、アンリもまたブレーザーと共振していたかのように、祈りの型を舞いながら御神体を石台の穴に挿し込み、山岳の土着神を鎮めた。
宇宙人、地球人、洋の東西、男性、女性を分け隔てずに、溶け合うように、透けるように、重なるように共振する身体感覚に魅了される。 どこに、何に属そうとも、支配や侵略の歴史をも超えたエロティシズムがそこにはある。
「眠ってけれ!」と女性たるアンリが山岳の御神体、棒状の石像を台座の穴に挿し込む。
ブレーザーたるゲントとアンリは、性も心身も転倒し、物語も山を越える。
アンリ「ふるさとっていいもんですね」
ゲント「んだべ〜」
にこやかに交わす言葉の余韻が匂いたつ。しっとりと共振する二人の体や息づかいを目の当たりにするので、思わず都市のビルの中に勤務するエミの、ゲントやアンリに対する想いもよぎる。
この三人の性を超えた強い想いにこそ、あらゆる矛盾した問題を乗り越えるヒントがあるのかもしれない。
観終わったあと、土の匂いがした。
その、色っぽいことといったら‼︎

それにしても「山が吠える」が「アーサー王物語」と重なるのだとしたら、剣状の御神体を石台から抜いたのは、いったい誰なのか?
大砲〜メガショット設置のために祠は壊され、御神体たる石像も放り出されていたというが、台座には挿さったままだったのだろうか?だとしたら、石台から抜いたのは、やはり御神体を持参したミズホなのだろうか?
アンリの幼さな馴染ミズホは、瑞穂の国の使者なのか?
それで抜いたのか?
それとも、動物や自然の声が聞こえる能力を持つミズホの家系は、山岳神ドルゴを守ってきたようではあるけれど、ミズホが御神体を抜いたことで、思いもよらず、あるいは確信して、土着神を目醒めさせたのだろうか?
けれど、そのことに戸惑い、再び封じることを促したのか…なんとももどかしい想が、幼馴染アンリと、ここでも共振する。

ラヴクラフト の「ダンウィッチの怪」を想起させるタイトル「山が吠える」、山の次には海、「クトゥルフからの呼び声」ならぬ「ノンマルトの使者」の声も聞こえてきそうだ。

<「個人的には、祠を破壊したのにすぐそばの雑木林がさほど伐採されずに残されているのなら、最初から祠のみを破壊する事はなかったのでは?と。」のご意見に対して >
8月7日
ということは、メガショットを排するため、あるいは入手して活用するためのミズホの自作自演ですかね?ドルゴを操る術を手に入れ、この世界の改革を図り、世界中の山岳神怪獣を目醒めさせ、世界転覆のネットワークを構築し始める…とか?

<「しかもアンリの御神体を納める前の動きは琉球唐手の型・三戦(サンチン)ですからねぇ。それもまた面白い符号です。」というメッセージに対して>
8月7日
なんと!
金城哲夫さん、上原正三さんへの想いも込められていたとは…
これはもう、確信犯‼︎

ただごとじゃありません‼︎ 素晴らしすぎる

<「女優さんが空手を本格的にやっていて、『揺れてるとき安定する形はこれだ!』ってなったそうですよ。」という、同じ方からいただいた情報に対して>

8月7日
では、偶然…?
#内藤好美 さん、空手黒帯なんですね?
そりゃ、引き出しも色々おありなはずですね?
それにしても…なんの力か…?
こちらも、取り憑かれたように感想書いてるのも、なんか変ですし、自分で書いてる感じがしないです
誰か憑いてるのかなあ?

<「ドルゴを抑える鉾をエクスカリバーに例えられておられましたが、エクスカリバーは、そもそも引き抜くことを大前提にしているので、封印の鉾の意味合いとは真逆だと思います。アンリ隊員の所作素敵でしたね」 というご意見に対して>

8月7日
確かに…
剣を挿すのですから…真逆ですよね〜
東西、男女…色々と転倒しとります
となると、抜いたのは、やはりミズホですかね?
あれやこれや考えさせられますです
余韻がたまりません!

<「内藤好美さんは、かの大山倍達氏が創設下極真空手の二段の腕前で何と空手キャリア22年を誇る方だそうです。更にジムのトレーナーや、アクション指導もやられていたりして、そりゃあどんな状況でもピタリとハマるアクションを考えるのもお茶の子さいさいですよね」というメッセージをいただいて>
8月7日
す…すごい…

<「土着信仰の神を渡来の仏像で封じるってなんとなく征服や支配じみた物を感じましたがドルゴ様は気持ち良く寝てたので良かったんでしょうか?」というご質問に対して>

8月8日
天変地異もありますし、また、忘れた頃に、誰かが同じようなことを繰り返してしまうのかもしれませんね?
大切なのは、過去の歴史をなかったことにするのではなく、支配した側も、きちんと隠さずに伝えていくことだと思います。
なので、時折、寝息ぐらいは聞きたいかな?

8月8日
アーサー王物語のことを想えば、国を治める資格のある(侵略した)者のみが剣を引き抜くことができる…と解釈としてみた場合、地球防衛隊が、剣たる御神体を抜いたなら、それをどう捉えれば良いのか…。
北米に本部を置く国際組織、地球防衛軍ですので、古文書に描かれているドルゴを、実は大航海時代以降のアメリカ人が封じていたということも、考えられなくはないかもしれません。
イギリス系移民であるならば、尚更、アーサー王物語と重なるイメージもわきます。
壮大ですよね?
やはり、日本列島内に目を向けて、ドルゴを封じたのは、大和朝廷に関わる人と考えるのが自然なような気もします。
藤原系とか?
その血筋を引く者が誰かを突き止めていけば、剣を抜くことのできる者が絞られてきそうです。
資材を運ぶ途中で祠を壊してしまったとミズホが言っているので、地球防衛隊の人は大したことだとも思わずに、そのままほったらかしにしてたのかもですが
やっぱり、山を守ってきた家系…と言っていたし、御神体を抜いたのはミズホかなあ?
…でも、地球防衛隊の人が祠を壊した時に、なぜか御神体が抜けてしまっていた…ということもあるかもしれないし…。
明治新政府以降のこの国のあり方や太平洋戦争後の米軍基地問題と絡めて「封じる」「支配する」…を考えると、日本は、それでもやはり敗戦国ですから、それをもってアメリカの地球防衛組織の日本支部が御神体〜剣を引き抜くことは可能かもしれません。
また、古文書の切れ端をエミが検索して科学博物館のデータベースから見つけていましたし、科学博物館が国立という現実に照らしあわせてみると、ミズホの家と国の関係がどうなのか…も考えさせられます。
ミズホの家系はいずれにしても、やんごとない家系がルーツにあるかもです。
いずれにしても、古代よりの侵略、支配の歴史を解き明かしていけば、色々と想像できそうですね。
ウルトラマンの原点に立ち返れば、沖縄と本土、本土とアメリカとの関係は、ウルトラマン、セブンの頃から意識されていたことでしょうから…今回も偶然か意識的にかはわかりませんが、古墳時代以前のこの列島を貫いてきた魂の象徴として、琉球空手の型が用いられた結果となっているのも必然なのでしょう
謎は謎のまま…にしておくのが良いのかな?

<「剣を抜いて相手を傷つける行為は、たとえどんな支配者だろうがどんな地域であろうが、世界が納得する哲学がないと成り立たないと思います。世界の人全員が納得できることは困難ですが、その哲学は長い歴史を経て淘汰されていきます。
現在、ロシアがやっていることは、世界の人は納得できないでしょう」というメッセージに対して>
8月10日
「アーサー王物語」も、どんなに立派な国王だろうが、先住民を侵略してるわけですから…釈然としません。
でも、そのことをちゃんと描いているので、読者次第なんだなあ〜と、試されてるようで怖いです
ブレーザー も、ウルトラマンは侵略者かもしれない…という視点をないがしろにはしていないところが、信じられるんです
裏切られるかもしれないけど、まあ、その時はその時で、加藤雅也さんのせいにしときます
五社英雄監督『226』で、共にクーデターを起こした仲間なので^^”

8月12日
#特別総集編
「巨大生物の正体を追え」
#ウルトラマン のこれまでの物語が、全て現実で、その、あまりにも危険な状況の報道規制を国が徹底的に敷いていたこと、初めて知りました。
#テレビ局 の特番制作の現場を舞台にして、虚構と現実が本当に重なります。
#マスメディア そのものの現在の体質を自ら戒め、真実を伝えるべき報道の初心に帰れ!とのメッセージを真正面から #テレビメディア そのものをも通してやってのけている、そのこと自体に深く心動かされます。
素晴らしい特別総集編でした‼︎
特番のディレクターの想いを叶えるためにも、続編を、是非

これまでを振り返ると、コロナ禍や自分自身の闘病とも重なり、己と向き合う時間を得たことで、あらためてウルトラシリーズの大切さに気づかされたのだと思います。
緊急事態宣言中、#ウルトラQ から観直しはじめ、マン、セブン、帰マン…その後もG、ゼアス、ティガ、マックスなど観続けていました。 そしてコロナ禍に始まった新シリーズ、
#ウルトラマンZ ‼︎
当初から変わらぬ…いや、原点に戻って再スタートを切ったかのような確固たる眼差しに打ち震え、その流れに身を任せるうちに、とうとうここまで来てしまった「ウルトラマンブレーザー 」‼︎
#Netflix のアニメ版の物語とも重ねて、スーツと融合の、ウルトラマンと人間との身体感覚が矛盾せずに感じられるのも、何よりウルトラ世界のリアリティに貢献しているように感じます。

それもこれも、円谷プロ会長兼CEO、
#塚越隆行 さんの監修のもとにあればこそなのだとも知りました。
塚越さんの言葉が刺さります。

「僕が作品を通じて強調したいのは、人と人、人と自然、人と宇宙がどのように共存していくべきなのかという点です」
「異なる考え方が反目しあうのではなく、理解しあうことで、新たな価値が生まれるという精神が作品の根底にあるのです」
「僕が目指すのは日本や海外などの区別なく、良いものを作っていくための仕組み作りです」

それは、ウルトラシリーズの原点にある、円谷プロ創始者、#特撮の神様 #円谷英二 監督の言葉とも重なります。

「観ている人に驚きを与え
その驚きを糧に平和や愛を願う優しさを
そして未来に向かう希望を育んでもらいたい」

橘井堂