橘井堂 佐野
2001年2月11日

1月24日(水)南青山MANDALAライヴ
佐野◆1月24日に南青山マンダラでライヴをやりまして……

―――いつもダラダラMCでしゃべるのに、ほとんどなかった。

佐野◆あっ、そうだっけ。気がつかなかった。それどころじゃなかったんだろうな。(笑)

―――3日間レコーディングをするつもりで、スタジオを10時間×3日も取るから、リハーサルは十分で演奏も上手かった。

佐野◆レコーディングの後は演奏が上がるんだよね。息も合うし。

―――グレースのドラムまかせの部分が多くて、彼女は酸欠で倒れそうになったらしいね。

佐野◆グレースって止まらなくなるんだよ。(笑)

―――シャーマン入るよね。見てて、ああ憑依してるーって思うもん。(笑)

佐野◆前回、アコースティック・セットとエレクトリック・セットに分けて演ったんだけど、やっぱりロックバンドでやろうと今回はエレクトリックにしたんだ。
 くるりの三人が来てくれたんだけど、岸田君は新曲の「ばらの花」を演ろうかとか考えていたらしいけど、あの日の演奏の流れを見ていたら魂の曲「街」しかないだろうと思ったらしい。嬉しかったね。

―――佐野君はさっそく、くるりのHPの掲示板に実名で書き込みしてるし。

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★左から佐野、ベースのアキタカ、ギターのエビー、ドラムのグレース。
佐野◆終わってから反省会をしたんだけど、ギターのエビーはプロデュースもやるし、グレースも沢田研二さんのバックもしてるし、沢田さんのアルバムでは詞も書いてる。そうするとやっぱりアキタカがプロのなかに混じって、ひとり地味だよね。
 アキタカはエビーに「チューニングメーターの電池が切れるからといって、いちいちスイッチを切ったりするな」と細かいところまで注意を受けてた。(笑)
 オレもミュージシャンとしては稚拙だけど、人前に立つという意味でプロ意識はあるでしょう。でも、アキタカはフロントに一人で立つということがないから、勉強になるんじゃないの?

―――佐野君が植木等さんに学んだ無責任性を、佐野君を見て学んだアキタカが解釈するとああなっちゃうんだよ。

佐野◆オレのせいか? 残念ながら、そういう風にしか見えないんだろうな。でも、そうでなきゃ『青春のポップス』でマンハッタンズと共演できないよ。(笑)さすがに無茶かなとも思ったけどナ。(笑)
 もちろんアキタカには、今どきこんなフレーズを弾くやつはいないというような長所があるから、エビーも注意を促すんだけどね。そういえば、「初対面の人にも、きちんと挨拶が出来るように」とかまで言われてた。(笑)

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